澤岡 織里部 Oribe Sawaoka
これまで取り組んできた伝統的な染付表現を基盤としながら、素地に精緻な線を彫り込む線刻技法を重ねることで、新たな表情の可能性を探求しています。
描くことと刻むこと。
二つの行為を重ね合わせることで、染付という古典的な表現に、独自の奥行きと現代的な質感を加えることを目指しています。線刻によって生まれる陰影や光の揺らぎは、平面的な絵付けに微細な立体性を与え、器の表情をより繊細に変化させます。
こうした細やかな表現は、素材研究や道具の改良といった制作環境の進化によって可能になったものでもあります。技術と素材理解の積み重ねが、現在の表現を支えています。
制作の背景には、滋賀・琵琶湖のほとりにある工房から日々目にする、水面の光のきらめきや移ろいがあります。時間とともに変化する自然の気配を、器の形と質感の中に静かに留めたいと考えています。
今後も素材への理解をさらに深めながら、表現と技法の関係を探り続けてまいります。
1977年 神奈川県横浜市生まれ
2003年 愛知県立芸術大学 大学院陶磁専攻修了
2007年 東京藝術大学大学院文化財保存科学博士課程満期修了
2004年 横浜市青葉区に築窯
制作ユニットTERAYA設立
2015年 滋賀県大津市に工房移転
現在
愛知県立芸術大学 非常勤講師 (陶磁原料学)
沖縄県立芸術大学 非常勤講師 (窯業化学)
(公社)日本工芸会準会員
陶芸
日本伝統工芸展、日本陶芸展、伝統工芸新作展
日本伝統工芸近畿展、東海伝統工芸展、染付公募展など入選
日本伝統工芸近畿展 新人奨励賞
その他
荻窪家族プロジェクト(連建夫建築研究室)参加
三井記念美術館依頼によるワークショップ
横浜市民ギャラリーあざみ野 依頼によるワークショップ
研究
2025 日東学術振興財団助成 採択
2023 あいちシンクロトロン光センター成果公開無償利用事業 採択